ダイビングライセンスQ&A
Cカードについて
Cカードって何ですか?
ダイビングライセンスと呼ばれていますが、英語でライセンス(License)とは、”公的な免許”を意味します。ダイビングの場合は、公的な免許制度ではないので、ライセンスとは呼べません。"Certification Card"(認定証)を略してCカードと呼びます。Cカードを持っていることで、ダイビングをするために必要な知識と技術を身につけていることを証明しますので、ダイビングを行う際には、必ずCカードを持っておくようにしましょう。Cカードには「アドバンスド・オープンウォーター・ダイバー」や各種スペシャルティコースなどさまざまな種類があります。
Cカードはなぜ必要なのですか?
海に行かれた際、ダイビングサービスは、Cカードを持っていることによってあなたがダイビングの知識を身につけていることを確認します。旅先などで潜りたい時、Cカードを忘れてしまうとダイビングが出来ない場合もあります。
Cカードは何歳から取得できるのですか?
PADIの基準では、オープンウォーター・ダイバーの認定には15歳からとなっています。15歳に満たない方は、ジュニアオープンウォーター・ダイバーというコースが、10歳から認定可能となっています。ジュニアオープンウォーター・ダイバーは深度制限が変わります。
Cカードを無くした場合の再発行はできるのですか?
国内で取得した場合も、海外で取得した場合も、再発行は可能です。詳しくは、PADIのオフィシャルサイトをご覧下さい。→http://www.padi.co.jp/visitors/program/faq.asp#saihakkou
スケジュールについて
Cカードは取得までどのくらいの期間かかりますか?
PADIのCカードは4日程度で取得可能です。講習の流れは、基本的に学科講習約1日・プール実習1日・海洋実習2日と進んでいきます。
平日しか休みがない・休みが不定期。それでもCカードは取得できますか?
講習スケジュールは、学科講習・プール実習・海洋実習と分かれていますが、連続して受講する必要はありません。1週間に1日ずつなどのペースで受講することも可能なので、スケジュールをフリープランで行っているスクールを探してみるといいでしょう。
講習の途中でブランクが空いてしまったが大丈夫ですか?
PADIのコースには有効期限はありませんが、前に覚えたことを忘れないうちに講習を行いましょう。ブランクが出来てしまって不安な場合は、講習を受けなおすことをオススメします。
講習について
体験ダイビングは、必須なのでしょうか?
特に必須というわけではありませんが、ダイビングをはじめたいけど不安な人、海を手軽に見てみたい人などにオススメです。PADIのコースですと、体験ダイビングは、ディスカバースクーバダイビングと呼ばれ、担当インストラクターの判断で体験ダイビングの内容を、オープンウォーターダイバーコースの一部にクレジットすることも出来ます。
講習についていけるかが不安なのですが?
PADIのコースは時間制限などは無く、一つ一つの知識やスキルの習得を確実に積み重ねていきます。分からないことをそのままにして先に進むことはないので、マスターするまで学ぶことが出来ます。そのためにもインストラクターと生徒の人数比の少ない少人数制のスクールを選ぶのも大事でしょう。
講習は何を行うのですか?
まず、学科講習でダイビングに必要な理論やスキルを理解します。その次に、プール実習で知識として学んだことを安全なプールで実践し身につけます。最後に海洋実習でプールで身につけたスキルを再度練習し、技術の総仕上げを行います。
スクールの受講費用がショップによって違うのはどうしてですか?
パンフレットなどに表示されている受講費用の内訳がショップによって違うことが挙げられます。教材費、プール・海洋実習で使用するレンタル器材、施設利用料、Cカード申請料などが含まれているかなど、表示金額の内訳を確認することが大事です。内容と金額に納得した上で、コースの申込を行いましょう。
プールや海はどうやって行くのですか?
店舗から、プールや海洋実習地までの送迎を行っている場合や、現地の最寄り駅などでの集合の場合があります。送迎がある場合は、器材や着替えなども一緒に運びますので、体力的にも楽です。ご自分の都合にあったショップを選ぶことが必要となります。
ダイビングについて
カード取得後は?
Cカードの取得後は、気軽に参加できる近場の日帰りツアーから、沖縄や海外リゾートツアーなどショップごとに様々なツアーがあります。また、PADIではプロコースまで完備されていますので、ご自身の目的に応じて、ステップアップコースの受講などをされるのもいいでしょう。
ダイビングは夏だけのスポーツですか?
ダイビングは1年中楽しめるスポーツです。イメージでは夏を連想される方が多いと思いますが、日本のローカルダイビングスポット(近場の潜水地)は秋から冬の比較的暑くないシーズンがベストコンディションなのです。最近では完全防水のドライスーツが普及していますので、真冬でも寒さを我慢することなくダイビング行うことが出来ます。ほとんどのショップでは、季節に関係なく1年中講習・ツアーを開催しています。
ダイビング全般に関する心配を解消
1人ではじめても大丈夫ですか?
1人でダイビングをはじめる方は決して少なくありません。コース受講中やツアー中などに一緒になった仲間達と同じ海を潜る事で仲良くなれます。また、自分のベースとなるショップを利用することで、様々な年齢層のダイバーと知り合えたり、海の話やパーティなどのイベントで盛り上がったり、たくさんの仲間達と知り合えるでしょう。女性の方は、女性スタッフが常駐しているスクールを選べば繊細な相談にも乗ってくれます。
視力が悪いのですが、ダイビングは可能ですか?
市販されているほとんどのダイビングマスクには専用の視力矯正レンズ(オプティカルレンズ)が用意されています。レンタルでは用意されていない場合が多いので、インストラクターと相談して準備しましょう。コンタクトレンズで潜る方もいらっしゃいますが、水中で取れることもありますのでお勧めできません。講習の場合は、マスクの中に水を入れたり、水中でマスクを外したりもするので、コンタクトレンズは使用できません。
全く泳げないのですが、ダイビングはできるのでしょうか?
泳げないというのは、一般的に息つぎができないという理由です。ダイビングの場合は、スノーケルやレギュレーターで呼吸が確保されているので息つぎは関係ありません。水に慣れることで楽しくダイビングをすることが出来ます。
ダイビング器材は買ったほうがいい? レンタルがいい?
ダイビングはその性質上、器材に多くを依存します。そのため自分にぴったり合った器材を使うことは、いつも同じ使い心地なのでストレスなく集中でき、スキルの上達が早いというメリットがあります。ダイビングを続けられるかという不安があるなら、最初はレンタル器材を利用するのもいいでしょう。ダイビング器材はその方に合わせたフィット性や、ダイビングスタイルで変わるものなのでお店のインストラクターとよく相談して、納得してから購入しましょう。
水中で空気がなくなったら?
基本的にはありません。なくならないために、ダイビング中にタンクの空気の残量が分かる残圧計をこまめにチェックします。また、オープンウォーター・ダイバー・コースでは、タンクの空気が少なくなったことを想定した対処法の練習などもしますので、手順を覚えておきましょう。
足がつった場合の対処方法はどうするのですか?
オープンウォーターダイバーコースの講習中に足がつった時の対処方法や自分で直す練習があります。
生理中や妊娠中でも潜れますか?
生理中でもダイビングはできます。ただ、他のスポーツと同様、生理痛がひどい時は避けた方が良いでしょう。妊娠中のダイビングはNGです。ダイビングと母体や胎児のダメージとの因果関係は研究中の段階ですが、ダイビングが原因の流産などが世界でも数件とはいえ、報告されてます。
体力があまりないのですが
水中では浮力の力を利用して移動するので、あまりエネルギーを使いません。またダイビングは1人でやるものではなく、バディと呼ばれるチームを組んで、協力し合いながら楽しむレジャースポーツです。60代70代の方々もダイビングを楽しんでいます。
サメが怖いのですが?
サメは人間を襲うと思い込まれていますが、大抵のサメはおとなしく、とても臆病です。好戦的な種類のサメはごく一部で、その種がダイビングポイントに現れることはほとんどありません。そのほか、水中には毒をもつ植物や魚がいますが、それらは皆自分の身を守る為なので、こちらから刺激を与えない限り攻撃されることはありません。
船酔いしやすいのですが
船の上での細かい作業は避け、また、下ばかり見ずに遠くの動かない景色を見るようにしましょう。船酔いは船に乗ればのるほど慣れていきますが、最初は酔い止め薬を飲むのもよいでしょう。
高齢者でもダイビングできるの?
大丈夫です。60歳を超えてから始められる方もいらっしゃいますし、さらに、その方のペースにあったショップを選べば、楽しくダイビングをはじめることが出来ます。